2023年町田グラウス登山学校開校
今年も町田グラウスの登山学校が開校した。双眸に輝きをもたらす、ここ1年以内に入会された会員6名と会員外1名の合計7名が受講生となり、講師スタッフが机上講習3回、実践3回の計6回の講習を担当して受講生のスキルアップを図る内容。
登山学校の目的は「無雪期の宿泊を伴う縦走登山に必要な知識と技術を習得する」こと。
2か月と短い期間ながら、48ページのテキストに、実践山行が加わり、番外補講として岩稜訓練や徒渉訓練、ウォーターウォーキングも予定されている。
【深田久弥著 日本百名山紀行より】
何ごとでも物に執するには初め煽てられることが必要である。
私は親しい先輩から山の薫陶を受けた。
物が好きになる第二の条件はよき導き手を得ることである。
【幕末に活躍した長岡藩上席家老河合継之助の弁】
人間は店舗と同じだ。場所が大事である。人の集まる目抜き通
りに店を出せば繁昌するように古賀塾におれば学問はせずとも
自然に耳目が肥える。
古来諺がある「田舎の3年、京の昼寝」
`
受講する人の山行経歴は様々ですが、初心者のお方ほど伸びしろがある傾向にあります。誰かが立てた計画にただ付いていくだけの登山から、自立的に計画ができ実行できる人になれる基礎をこの講習会を通じて習得していただければこの上ない望外の喜びです。

2023年〈交流ハイク・座間谷戸山公園〉
今年の交流ハイクは座間谷戸山公園、会員85名、ゲスト・支援者33名で天候に恵まれて無事に実施できました。
9班に分かれて車椅子の方、自立歩行の方、支援者の方と会員の皆さん、一緒に自然の中を散策し,会話も弾んで楽しいひと時をご一緒しました。
レクレーションにはラジオ体操で身体をほぐしスイカ割ゲーム、オヤツタイムのスイカアイスと笑顔がいっぱい。
皆さま、お疲れさまでした。

自然観察会(5月)湯船山山稜
丹沢西端・湯船山稜は私の大好きな山域の一つです。
今回はサンショウバラの開花には遅かったようで殆ど終わり、数輪だけは残っていました。最近の地図にはサンショウバラの丘と記載されている場所、20年くらい前は「樹下の二人」と呼ばれ、岩田翁の手製道標に癒され甲相国境尾根を眺めのんびり休めたエリアです。近年入山者が増えると共に登山道は荒れ、サンショウバラも少しだけ老木となってきたようです。ブナの巨樹やカエデの自然林はますます美しくヤマツツジの開花がアクセントとなっていました。

紅白揃いぶみ
今年は丹沢山地のツツジの花着きが良いようです。塔ヶ岳から丹沢山方面に少し下った場所からは、シロヤシオが花盛り。トウゴクミツバツツジも見頃をむかえていました。標高1000m付近では、ヤマツツジが咲いていました。ただし、塔ヶ岳の小屋前に咲いていたレンゲツツジには興覚め。

高尾山(セッコク&アサギマダラ幼虫)
高尾山6号路のセッコクは杉の老木の5m以上高いところに着生して明るい白からピンクの花を咲かせています。どれも遠くて撮影できませんが清滝駅の構内には移植されたと思われる花々が今を盛りと咲き競っています。
足元にはよく見るとイナモリソウが咲き始めています。
またキジョランの葉の裏側にアサギマダラの幼虫を見つけました。葉の真ん中には食後の丸い穴が開いて、絵に描いたような光景でした。頂上には成長したアサギマダラが飛来していました。

西伊豆・長九郎山
西伊豆・長九郎山(995.8m)にアマギシャクナゲの群生を観たく行ってきました。でも花のピークは過ぎていて頂上付近に少し残っているだけ。ザンネンでしたが淡いピンクのアマギシャクナゲ、濃い紅色のベニサラサドウタンのコラボレーションは素敵。頂上には鉄製の展望台があり晴れていれば伊豆七島や南アルプスの山々も見られるらしいが、この日はガスで眺望なし。登山道は整備されて道標もしっかりとして歩きやすく、すっきりと伸びた杉の植林とヒメシャラやシャクナゲの原生林の植生の違いもなかなか良かったです。

シロヤシオの檜洞丸
檜洞丸の山頂直下はシロヤシオのトンネル。富士山もチラッとその姿を見せてくれました。

塔ノ岳
曇りガスガスで景色が見えない塔ノ岳へトレーニング山行。
前半は体調不良でペースが上がらず、花立山荘で持ち直し。
でも、満開のトウゴクミツバツツジとニホンジカに会うことができました。

自然観察会(5月)上高地
5/17-19自然観察会・上高地に参加してきました。
小梨平のキャビンに2泊して詳細な上高地の観察です。5月の中旬の今の季節、小梨平から明神、徳沢への湿生林の林床は一面真っ白なニリンソウの群生が覆いつくしています。その中に宝探しのようにミドリニリンソウを見つけるとチョッピリ嬉しくなります。またシロバナエンレイソウ、サンカヨウも清楚でとても可愛らしい。白い花が多い中でスミレの花の同定も数をこなすと間違えなく出来るようになりました。ミヤマスミレは赤紫が華やかでラショウモンカズラも青い花が目立ちます。
徳本峠への登山道は一般の登山者も少なく、自然保護部オリジナルの携帯トイレセットを皆さんで試用。後日、使用感想を纏める予定です。数回使用している人は慣れて問題なく、躊躇なく使用できるようになります。また「携帯トイレを使用するのは女性だけのように思われているけど、環境問題に配慮したら男女の違いは無いですね」との会話になりました。

西沢渓谷
西沢渓谷に行ってきました。
最奥の七ツ釜五段の滝までは令和3年の大雨の影響で行くことはできませんがう回路まででも充分楽しむことができました。
沢沿いを歩くだけあって油断は禁物ですが渡る風は爽やかです。う回路は登り15分のロープ付き急登。
登り切った旧森林歩道も谷側が切り立っているのでぼ~っとしていては歩けません。
登山口近くの「道の駅みとみ」で帰りのバスを待つのもいいかも。
